第1話では生前整理・終活・遺品整理についての考え方をお話ししました。どうして早めに進めておく方が良いのか?それは現在の日本の高齢者の実態に大きく関わってきます。昔は「大家族」主流で2世帯、3世帯の親、子、孫が住んでいたために実家を代々引き継ぐことが多く現在のような遺品整理などの費用や時間のかかる大きな作業はありませんでした。

現在は単身世帯(一人暮らし)42%、夫婦世帯(夫婦のみ)34%、親子世帯(子供、大家族含む)24%となっています。(2020年調べ)1970年代では親子世帯が55%以上ありましたが、この傾向はさらに加速していくことが明らかです。

今は単身世帯の「孤独死」「孤立死」の社会問題が大きな課題とされています。

「孤独死」とは 誰にも看取られずに亡くなること(家族、地域交流があるが一人暮らしによるもの)

「孤立死」とは 家族や近隣住民との関わりが希薄で、社会から孤立した状態で誰にも看取られることなく亡くなること

孤独死・孤立死となっている平均年齢はなんと「62歳」なんです!

全体の割合は 50代 18%、60代 31%、70代 21%、80代 9% とイメージが違っていたのではないでしょうか!!(2022年調べ)もっと高齢になってからの話だと思っていませんでしたか?私もその一人でした。とくに60代が一番多いなんて思ってもいませんでした。いまでは65歳まで働く時代なのにとても怖い時代と感じます。だからこそ今、「自治会に加入しよう!」などの地域との繋がりを大事にする運動が盛んになってきているのですね(^_^)/

また原因は病気68%、自殺10%、その他不明22%となっています。

ある程度裕福だったり、家族と仲が良く「老人ホーム」の入居が早かったりすることで孤独死にならない人はとても幸せなのかもしれませんね。持病に関わらず、心筋梗塞、脳梗塞などによる病死が多いのかと思います。ある程度の持病が把握できていれば、自治会の仲間や民生委員との連携により心筋梗塞・脳梗塞の症状がおこったとしても早期発見で助かる方も多いと聞きます。

話を戻しましょう!

孤独死・孤立死された方の相続人達の行うことがとても大変なんです(>_<)

1.警察通報、手続き対応  事故死・他殺などの現場検証が必ず行われます

2.ご遺体の引き取り及び葬儀 

  2.1 発見が早い場合 (死後3日以内:全体の50%) 腐敗が起こるギリギリライン まだ臭いも少ない

  2.2 発見が通常の場合 (死後14日以内:全体の30%) 腐敗が起こり悪臭があり原型がわからない

  2.3 発見が遅い場合 (死後14日以上:全体の20%) 腐敗が酷く悪臭があり白骨化していることがほとんど

3.遺品整理 上記の発見が3日以上経過していると腐敗臭が出始めるため家具、家電、床、壁紙、洋服など全てに臭いがつき廃棄処分対象となります(>_<) せっかく残してくれた遺産(洋服・骨董・コレクション品などの換金可能な財産)の価値が無くなります。むしろ処分が自分達でできず専門の処分業者にお願いして30~50万円かかったり、マンション・アパートになると腐敗臭によるリフォーム代金で100万円以上必要となる場合も多々あります。

恐ろしい話をしていると感じる方もいらっしゃると思います。亡くなった人が悪いような文章に感じてします方もいらっしゃるかもしれません。私がお話ししたいのは、亡くなられた方の相続人(子供・兄弟・親戚など)が亡くなられた人に対して「なんてことをしてくれたんだ!」「迷惑かけやがって」などと思ってもらいたくないからなんです。

誰かに迷惑をかけるために突然死する人なんていませんよね。その方はとても悲しいお別れの死だったはずです。しかし結果として迷惑をかけてしまうことになったんです。

そのもしもに備えて行うことが生前整理・終活なんです(^_^)/

メリット① まだ使う物・残しておきたい物、お金に換えるもの(物によっては生前相続を済ませる)、捨てて処分する物に分けて整理することで遺品整理時の負担を大きく減らすことができる。

メリット② 整理している時に相続人(子、親戚たち)とコミュニケーションが取れるため今後の過ごし方、介護、関わり方の話ができてお互いに連絡が取れやすくなる

メリット③ 「もしもこんなことが起こったら・・・」を整理して事前に準備・対策を取ることができるため、将来の不安が減り、ストレスなく人生が過ごせる

いつかは訪れる死からは誰も逃げることはできません。そのいつかの時までをどれだけ幸せに過ごせるかは、自分自身の行動にかかっているんですね(^^)/ 周りの人から笑顔で見送ってくれるような人生にできるように質セブンではみなさまのお手伝い(遺品整理・生前整理・終活の無料相談)をさせていただいております。

どなたでもお気軽にご相談くださいませ(^_-)-☆

次回第3話は「老人ホームと認知症」についてお話ししますね。